私の所属する総合科学部は、いろんなことに挑戦できる学部です。例えば、自然環境、スポーツ、経済学、語学など、多様な分野の学問を学べると同時に、学生たちの課外活動も大変充実しています。卒業生たちが社会に出て活躍しているのを見ていると、いろんなことへの挑戦ということがとても大切であると感じます。中高生にもどんどんいろんなことに挑戦してほしいと思います。ITやプログラミングを学ぶということは、あらゆる分野につながる可能性を秘めています。将来的にその関係の技術者を目指すこともできますが、これからの時代はそれ以上にこれらの素養があることがどんな分野でも強みになると思います。Tech Chance!の取り組みは楽しく学べるところがとても良いと思います。学問は楽しむことが一番なので、ぜひ楽しく学んで欲しいと思います。
現在、プログラミング教育の重要性は劇的に高まっています。しかしながら、その効果的な教育法は未だ十分に確立されていません。今日の学校の教育現場の実態(人・物・金)を踏まえると、授業の中でプログラミングの技術・本質・楽しさを会得させることは困難であると考えられます。このような状況においてTech Chance!は、コンピュータ技術を学びたいと思う人が夢中になれる学びの場の構築を目指しています。この取り組みは、広島の地でソフトウェア人材の養成・輩出に寄与し、ハードウェアとソフトウェアを含めた一貫したものづくりができる街として、広島のますますの発展に貢献するものであると確信しています。
「不可逆的に進化するIT社会において、もはやプログラミングは英語同様にグローバル社会の共通語になります。英語が苦手でもプログラミングができれば生き残れます。双方を獲得すればグローバル社会をリードする人財になり得えるでしょう。一方でそれらはあくまでも手段であり目的ではありません。プログラミングを手段化させるためにはプログラムを活用するための大義、つまり「好き」を見つけること。子供たちの「好き」が英語やプログラムを活用することで広島を飛び出し日本全国、そしてグローバルに広がることの醍醐味を知ったとき、子供たちは趣味を楽しむがごとく、「ラーニングホリック(学習中毒)」と化すでしょう。テックチャンスはITオタクではなく、IT以外の経験を積んだユニークな教員をそろえ、プログラミング以外の子供たちの「好き」を発見し「ラーホリ」を育てる一つの場だと思います。」
Apple の元CEOであるスティーヴ・ジョブスは、すでに90年代に、「プログラミングは一般教養として必要で、思考プロセスのために学ぶべきだ」と述べ、バラク・オバマ前アメリカ大統領も、「生活を変えてくれるようなツールや技術を習得した若い人が必要であり、プログラミングを学ぶ人口が増えることが、アメリカの国益にとっても非常に重要」と述べて学生達を激励しています。 人とコンピューターを結ぶプログラミング言語は世界共通であり、英語を学ぶのと同じくらい、皆が基礎知識として学ぶべきものです。 本学の経営情報学部では、企業や団体などの組織体の活動に必要な企画・運営に関する知識を体系的に、実践的に学び、経営の基礎となる戦略的な情報システムを学びます。プログラミングにより、「論理的な思考能力」「創造力」「問題解決能力」「IT機器やソフトウェアを使いこなす能力」「自分の考えを伝える表現力」といった、どのような職業に就くとしても必要と言われている「プログラミング的思考」を育むことがプログラミング教育の目的と考えています。 皆さんも是非ゲームで遊ぶだけでなく、ゲームを創る側を体験してください。
今の時代はさまざまな場面でコンピュータに触れる機会があり、コンピュータの必要性や重要性は疑うべくもありません。大規模なものとしてはインターネットのような複雑な情報ネットワークがあり、小規模なものでは私達が普段から使用している電化製品に組み込まれている制御装置があります。これらの中間の規模のものも多岐に渡りさまざまなレベルのものが存在しています。 しかし、ほとんどの人はコンピュータのユーザーとしてコンピュータに触れているに過ぎません。すなわち、ほとんどの人はコンピュータをブラックボックスとして利用しているに過ぎません。ブラックボックスの中身はハードウェアとソフトウェアに別れますが、ソフトウェアを変えることで同じハードウェアでも異なる作業ができるところがコンピュータの最大の特徴です。ソフトウェアはプログラムやデータなどのことですが、このうちのプログラムは人の思考、特に論理的思考から作り出されるものです。論理的思考力は現代社会を生きる私達にとって重要な資質であると考えられています。2020年からは論理的思考力の育成などを目的に、小学生段階からプログラミング教育が開始されます。つくばでTechChance!の講座が始まるこの機会を利用してプログラミングに取り組む少年少女がたくさん登場することを願っています。